初めての起業

1984年、それまで勤めていた大手コンピュータメーカーを退職し
それまでにこつこつと練っていた計画に従って
すべて自分の手で会社設立しました。

定款の作成⇒認証⇒資本金の払込⇒法務局への届け出などなど
すべて初めての経験でしたが、自分の手でやりました。
僕の場合、会社勤めの間にこれらの準備をした
(↑本当はいけないのかも知れないが・・・)
もともと営業系の人間だったので
この時知った総務的な経験が後々いろいろと役に立ちました。

資本金はすべて自前といっても、当時は500万円で株式会社が設立できました。
それまでは25日になると必ず受け取ることのできた給与
6月と12月には(少なかったかもしれないが?)必ずもらえた賞与
これがこれからは、すべて自分の行動次第!
仕事を始めるのに必要な最低限の準備も
資本金から支払うと、どんどん残高が減ってくる

だから提案書一つ書くのにも今までとは気合の入れ方が全く違ってくる
その結果、お客様に訴える情熱(迫力?)のようなものが伝わるのだろうか
今までだったら、逃していたかもしれない商談をまとめることが出来た
緊張感と同時に「やらねば!」というワクワク感が入り混じっていたような毎日だった。

3ヶ月間は一人で動き
今までのつながりから、小さな仕事をいただくことができました
縁あって一人の青年を紹介していただき
彼と一緒に活動することにしました
そしたらすぐにもう一人の仲間が加わることになりました。

社員が増えれば、オフィスもちゃんとしたところを借りなければならない
といってもたった3人の会社だから小さいところを借りました。

場所は千代田区一番町
日本テレビのすぐ前の、麹町駅近くのビルでした

社員を使う、給与を払う立場になり
今までと全く違う見方が徐々に身についていったと思う。

この頃から徐々に、経営者として、人を使う側の人間として
どうあるべきかを問いただすと
自分には何もその準備ができていないことに気づき
しゃにむに創業経営者の書いた本をむさぼり読んだものでした。

今思い返すと、この頃は何から何まで新しいことばかりで
ある意味では楽しい、充実した毎日だったと思います。
人生でもっとも気合を入れて勉強したのがこの頃だったかもしれない。



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